石油王がオーナーのサッカーチーム
イングランド・プレミアリーグのチェルシーとマンチェスターシティのオーナーが石油王なのは有名だ。両チームとも強力な資本でスター選手や、未来が明るい若手選手に投資し獲得をしている。特にマンチェスターシティは補強に積極的で、ストーンズやスターリング、ドイツ人選手のサネを獲得した。ブラジル代表のエースストライカー候補のジェズスまでも、パルメイラスからの補強に成功している。
補強の中心は若手選手だ。ほとんど選手が21歳~24歳でまだピークを迎える前の選手。未来への投資もできるマンチェスターシティの資本力には驚かされるばかりである。
近年の移籍金はサッカーバブルの影響で半端な金額ではない。特にプレミアリーグは年俸も移籍金も異常だ。
確実に活躍するかわからない若手選手に対してでも、人気選手では50億円以上することも多々ある。怪我の可能性だってありえる。
有名オーナーがいるチェルシーは以前ほど補強に対して積極的ではない気がする。オーナーであるアブラモヴィッチ氏がオーナーの座についてから数年が経過し、ビッククラブへと順調に成長した。よって、投資も一段落といったところか。
数年前までは、アザールやウィリアン、オスカル等の若手有望選手を毎年獲得していたのだ。獲得してもレギュラーになれない選手は他チームにレンタルに移籍していた。ほとんどの選手がチェルシーに戻れることはなく、そのまま移籍した。
近年はチェルシーよりもマンチェスターシティの方が移籍市場を盛り上げているので、オーナーのアブラモヴィッチ氏には、負けずに頑張ってもらいたい。
CBとWBの選手層は他のポジションに比べ選手層が薄いので、まずはそのポジションを堅実な補強で強化して欲しい。
GKはクルトワが残留するのであれば、10年はGKに悩まなくてもよいであろう。クルトワは確実に世界トップレベルで年齢も若く申し分ない選手だ。
逆にマンチェスターシティはGKの問題で悩まされている。昨シーズンまでの正GKのハートをレンタルで放出し、新たにバルセロナから獲得したブラボが活躍しないからだ。各評論家やスポーツ新聞では、新たに一流のGKを獲得すべきという意見が大多数をしめている。
チェルシーと違い、大切なポジションのGKで問題を抱えてしまった。失点のすべてがGKの責任ではないが、ブラボの成績にサポーターは不満だ。
中国の企業が欧州のサッカー界に多数進出してきている。
石油が資本なサッカーチームは、中国資本のチームに負けず、お互いに世界のサッカー界を盛り上げるよう頑張ってほしい。